不妊治療を考えはじめたばかりの方にとって、
「タイミング法・人工授精・体外受精って何が違うの?」
「どの順番で治療が進むの?」
といった疑問はとても多いものです。
この記事では、不妊治療の基本的な流れと、それぞれのステップの治療内容や違いについて、やさしく解説します。
特にこれから不妊治療を始めようと考えている方に分かりやすいよう、難しい専門用語はかみ砕いて説明しています💡
不妊治療の基本的な流れ
不妊治療は、以下のようなステップで進んでいくのが一般的です。
1. タイミング法
2. 人工授精(AIH)
3. 体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)
ステップ① タイミング法とは?
✔️ 排卵のタイミングを見て妊娠しやすい日に合わせる方法です。
医師がエコー診察にて排卵のタイミングを予測し、性交のタイミングを指導します。
自然妊娠に一番近い治療法なので、「まずはここから」という方が多いです。
- Qタイミング法はどんな人におすすめ?
- A
こんな人におすすめです🧑⚕️
- 検査で大きな異常がない
- 不妊期間が比較的短い(1〜2年以内)
- 排卵が安定している
- 検査で大きな異常がない
• 費用:数千円〜1万円程度/月(保険適用)
• 期間の目安:3〜6周期(様子を見て次のステップへ)
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ステップ② 人工授精(AIH)とは?
✔️ 元気な精子を女性の子宮の中に直接入れる方法です。
排卵に合わせて、洗浄・濃縮した元気な精子をカテーテルで子宮内に注入する治療法です。
通常の性交に比べて、精子と卵子が出会う確率が高まります。
- Q人工授精はどんな人におすすめ?
- A
こんな人におすすめです🧑⚕️
• 精子の数や運動率がやや低い
• タイミング法で妊娠に至らなかった
• 性交障害がある場合
- 費用:1〜3万円/回(保険適用あり)
- トライ回数の目安:一般的に3〜6回
ステップ③ 体外受精(IVF)とは?
✔️体外受精とは、体の外で卵子と精子を受精させたのち、受精卵(胚)を子宮に戻す(胚移植)治療法です。
自然妊娠では精子と卵子が体内で出会いますが、体外受精では体の外での受精から着床までを医療の力でサポートします。
排卵誘発・採卵・受精・胚移植など、治療工程が多く、より高度な医療技術も必要となるため、タイミング法や人工授精に比べて費用も時間もかかりますが、妊娠率は高くなりやすいのが特徴です。
- 費用:20〜60万円/周期(保険適用あり/回数制限あり)
- 対象となるケース:卵管閉塞、重度の男性不妊、原因不明不妊、高齢など
また、体外受精には受精させる方法によって2種類の方法があります。
ふりかけ法(IVF)🔍
ふりかけ法は、シャーレに卵子と多数の精子を入れて、自然に受精するのを待つ方法です。
体外授精でも、精子と卵子の力を活かすため、より自然に近い方法と言われています。
顕微授精(ICSI)🔬
顕微授精とは、顕微鏡で観察しながら、1つの精子を選び、細い針で卵子の中に注入する方法です。
重度の男性不妊や、ふりかけ法でうまく受精しなかった場合に選択されます。
治療ステップの選び方は?
治療ステップは、年齢・不妊期間・原因・体の状態によって決まることが多いです。
担当の医師と相談しながら、無理なく段階を踏んで進むことが大切です。
🔑こんな目安があります(クリニックや医師によりかわります)
• 35歳未満で明確な原因がなければ、タイミング法→人工授精→体外受精へと段階的に進むのが一般的
• 35歳以上や、不妊期間が長い・明確な原因がある場合は、早めに体外受精へ進むことも
私の場合は後者で、当時35歳以下でしたが男性不妊という診断がついたため、医師の勧めで体外受精にチャレンジし、ありがたいことに授かることができました!
まとめ|焦らず一歩ずつ、自分に合った治療を
不妊治療は、どのステップにおいても心身の疲労にくわえて、費用もかかる長い道のりです。
それでも、「今の自分にとって最適な治療法を知ること」が、妊娠への第一歩です。
まずは、「タイミング法」「人工授精」「体外受精」の違いを理解し、
焦らず、自分たちのペースで進んでいきましょう。